リグエキスパート プラス および リグエキスパート スタンダード用トランシーバ ケーブルの設計
リグエキスパート スタンダード/プラスとトランシバの接続は一本のケーブルで行います。ケーブルは個々のTRXに合わせて設計されています。我々は 各社の主要トランシーバ用ケーブル結線図を用意しました。しかし、リグエキスパート シリーズはそれ以外のすべてのTRXとも接続できる筈です。
ケーブルはDサブ25ピンコネクターを MixWリグエキスパートに接続し、Dサブの反対側に結線されているコネクターをTRXに接続します。
ケーブル設計に必要な情報は下記にあります。
- リグエキスパート スタンダード/プラス25ピントランシーバ コネクター 説明書
- トランシーバ(以下TRXと表記)の取説または回路図
- 類似インタフェース回路図または類似TRX用リグエキスパートのケーブル
ケーブルが取扱える機能;
- オーディオ入出力
- CATインターフェース
- PTT機能
- CWキー機能
- CWパドル
- FSK機能
特定のTRXでは上記機能の幾つかがサポートされません。従ってケーブル作りで最初にやることは、ケーブルが網羅すべき機能を決めることです。TRXの取説と回路図にはコネクター説明だけでなくTRX機能の詳細が網羅されています。
素晴らしいケーブルを設計するには次の事を考慮してください。
- ケーブル長は2m以下
- シールド - オーディオ入出力のシールド線は必須、 他の線も出来ればシールド(複芯シールドも可の場合もある)したほうが良い
- コネクターの数を少なくする
-
ケーブル設計の考え方;
- MixWリグエキスパートとTRXの機能を勘案しケーブルに盛り込む機能を決め・・、
- その機能を実現できる複数の方法を考え(例えば、特定の信号線をTRXに接続する様々な方法を考慮する)・・・、
- 使用コネクターの数を最小に出来る方法を選択する。オーディオ入出力
オーディオ入出力
オーディオ入出力の接続には幾通りかの組合せがあります;
- MIC_TRCVR (リグエキスパートスタンダード/プラスのオーディオ出力) は次と接続できます。
- TRX全面のマイクコネクター または
- オーディオ専用入力(RCA か3.5mm PATCH INコネクター) または
- 多数の線を接続する共有ソケット(ACC、DATA または PACKETコネクター)
- SPK_TRCVR line (リグエキスパートスタンダード/プラスのオーディオ出力) は次と接続できます。
- ヘッドフォーン又はスピーカーコネクター または
- オーディオ専用出力(RCA か3.5mm PATCH OUT またはライン出力コネクター) または
- 多数の線を接続する共有ソケット(ACC、DATA または PACKETコネクター)
- AGND_TRCVR (アナロググランド) はTRXのアナロググランドに接続してください。 GND (#11 および#24)を25ピンコネクターの AGND_TRCVR に接続してはいけません。 もし、そのようにするとリグエキスパートスタンダード/プラスのトランス結合によるオーディオの利点が失われてしまいます。
下図はオーディオ入出力接続例です。オーディオ入出力には常に単芯シールド線を使います。

CI-VインタフェースによるTRXとのCAT接続
殆ど全てのアイコム製TRXはCI-Vインターフェース機能を搭載しています。 CATデータの入出力は2線式でなく単線で行われます。普通は3.5mmΦのプラグでTRXと接続します。
- リグエキスパートスタンダード/プラスの25ピンコネクター上でCIV_IN と CIV_OUT をショートし、3.5mmプラグのホット側(真ん中の端子)に接続します。
- GND (グランド) は3.5mmプラグのグランドに接続します。
- リグエキスパートスタンダード/プラスの12V_TRCVR入力は VCC (MixWリグエキスパートの+5V 出力)、+8V ~ +13.5Vの外部(TRX)電源、またはMixWリグエキスパートの+12V 出力と接続します。
下図はCI-V入出力接続例です。

RS-232互換CATインターフェースによるTRXとのCAT接続
対象となるTRXは通常CAT接続用にDサブ9ピンコネクターを備えています。
- TXD12VはMixWリグエキスパートのCAT出力へ
- RXD12VはMixWリグエキスパートのCAT入力へ
- GNDはTRXのグランドへ
手順は次の通りです;
- ケーブル端のコネクタータイプを決める(Dサブ9ピンのオス又はメス)
- RXD12V/TXD12Vの接続先を確かめる(通常、この2本はDサブ9ピンコネクターの2 と 3 ピンに接続します)
- Dサブ9ピンコネクターの7 と 8 ピンをショートする必要があるか確かめる
下図はDサブ9ピンコネクターによるCI-V入出力接続例です。

5V CAT(RS-232と同極性)インターフェースによるTRXとのCAT接続
これらのTRX (普通は6ピンDINのCATコネクターを備えたケンウッド)はPCのシリアルポートに接続するIF-232互換のインターフェース・ボックスの使用を前提に設計されています。
- TXD5Vはリグエキスパートスタンダード/プラスのCAT出力へ
- RXD5Vはリグエキスパートスタンダード/プラスのCAT入力へ
- GNDはTRXのグランドへ
下図はMixWリグキスパートと6ピンプラグの接続例です。ケンウッドのTRXにおいては、ピン#4と#5(CTS and RTS)をショートします。

5V CAT(RS-232と逆極性)インターフェースによるTRXとのCAT接続
該当TRXは(普通)MINI-DIN CATコネクターのヤエス製TRXで、オープンコレクターの出力バッファーを持っています。
- CIV_OUT と CO_PULLUP をショートしてリグエキスパートスタンダード/プラスのCAT出力にします
- CIV_IN が リグエキスパートスタンダード/プラスのCAT入力になります
- GNDはTRXのグランドへ
下図はリグキスパートスタンダード/プラスとの接続例です。 通常はTRXの取説にCATコネクターのタイプとピン配置の説明がされています。

オープンエミッターバッファーの 6-pin DIN CAT コネクターを備えたTRXに最適な結線は下記になります。
- CIV_OUT と CO_PULLUP をショートしてリグエキスパートのCAT出力にします
- RXD_OE が リグエキスパートのCAT入力になります
- RXD5V を VCC に接続してRXD_OE入力を可能にします
- GNDはTRXのグランドへ
下図はリグエキスパートスタンダード/プラスとの接続例です。 通常はTRXの取説にCATコネクターのタイプとピン配置の説明がされています。

PTT の接続
通常、TRXにはオープンコレクターのPTT出力が必要です(グランドに落として送信)。しかし、いくつかのTRXではプラス電圧のPTTが必要です。PTTはTRXのPTT専用コネクター、パネル前面のマイク端子またはDATA, PACKET または ACCのようなマルチファンクションソケットと接続します。
- PTT_OC はリグエキスパートスタンダード/プラスのPTT出力
- PTT5V はプラス電圧 (+5V :PTT アクティブ時) 出力
- GNDはTRXのグランドと接続されます
下図はPTTの接続例です。

CW キーの接続
最近の大半のTRXはCWキー入力を備えています。 入力コネクターは普通3.5mm か 6mm ソケットです (ステレオまたはモノ用のジャック - TRX取説参照)。
- CW_OCはCW キー出力で、リグエキスパートが短点とか長点を発生すると、グランドに落とされます
- GNDはTRXのグランドと接続されます

CW パドルの接続
リグエキスパートプラスはシングル又はダブルパドルに対応するエレキーを内蔵しています。
- DITまたはDAH をグランドに落とすことで短点または長点を発生します
- GND はCWパドルの共通グランド
リグエキスパートプラスはCWパドルソケットを備えていますが、下図は25ピンコネクターを使ったCWパドルの接続例です。通常は 、パドルと接続する3.5mm または 6mm ソケットをシールド線または単線にて25ピンコネクターと接続します。

FSK 入力の接続
ほとんど全てのTRXはRTTY用のFSK入力を備えています。 入力はTRXの背面にある専用のRCAまたはDINコネクターないし、ACCとかDATAコネクター経由で行います。
- FSK_OCはリグエキスパートスタンダード/プラスのFSK出力(大概のTRXの仕様であるオープンコレクター)
- TRXがオープンコレクター入力でなく5V FSKが必要とする場合、FSK_PULLUP (内部プルアップ抵抗) を FSK_OCに接続します
- TRXによっては, FSK12V (RS-232互換FSK出力) が必要なこともあります
